学生からの声(1)

12月に入り何かと忙しく、久し振りの記事更新となってしまいました。
書きかけの文章はたくさんあるのですが・・・自分の意見を文章で纏めるのって大変ですね;

先日、ご縁がありまして神奈川大学・経営学部でキャリアモデル形成と言う講義を行いました。
生まれてから現在までの道程、商人(経営)と職人(ものづくり)の魅力について、
文字・漢字・印章についての話を実際の仕事を紹介しながらお話ししました。
またこちらから課題を与える事も出来たので、下記の様な文章で考えてもらいました。

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「理想的な意思決定(意思表現)の方法」

今、社会は押印(はんこを押す行為)が無くなって行く方向に流れています。
行政手続き上の無駄な押印を見直す事が「脱はんこ」「押印廃止」という言葉となり、
合理性やデジタル化を目指す政府の主導で、今後は地方行政の現場でも行われていきます。

はんこを押す、という行為は古くから意思決定の方法でした。
成人を迎え社会に出ると、様々な意思決定の場面が登場します。
それでは皆さんにとって理想的な意思決定の方法は何か、考えてみてください。

既に行った事のある意思決定を振り返ってみても良いですし、
はんこに捉われずに様々な場面を想定して考えてみてください。

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僕の講義を聞いた上での課題だったので、皆さん「はんこ擁護」になってしまうかと心配でしたが、
そんな事は全くなくバッサリと「無駄!」と切り捨てて下さいました(笑)
その上で無駄ではない大切な押印の意味する事や、合理化だけで物事を図り決める危険性など、
しっかりと肌で理解して下さったと感じました。

アナログもデジタルも選択肢です。
合理化の元に意思決定の選択肢を無くす事、あるいは狭める事。
それは意思決定の重要性を軽んじる一歩に繋がるのではないでしょうか?

人生に一回、二回三回あるか解らないような大切な意思決定。
そんな人生の岐路、従来通りの意思決定で一体どんな不満があるのでしょう。
時には二歩進み一歩下がる、想像よりも多くの時間を費やすかも知れません。
しかし大切な意思決定はそうあるべきだとは思えませんか?

今回、まだ重要な意思決定を体験していない学生さんの声を聴いて感じた事があります。
それは「改革を進めている方々は重要な意思決定に慣れてしまっている」のではないでしょうか。
デジタルが得意な方・疎い方だけでなく、年齢や経験についてもしっかりと考えて、
意思決定の選択肢を考えるべきだと思います。
実印は残し認印は無くす、そんな簡単な線引きでは見落とす事はたくさんあります。

本日、大学から講義を聴講しての感想や考察を頂きました。
皆さんにも読んで頂きたいのでシェアさせて下さい。


水嶋さんのお話を聞いて私自身が抱く、印鑑についての誤解が解けました。電子署名や印鑑、両方に一長一短があるということを包み隠さずお話してくださり、IT化が進む昨今での意思決定の仕方の参考になりました。水嶋さんの印象が職人職人していなくてとても物腰が柔らかくてお話が入ってきやすかったです。


非効率、不合理と言えることにも価値があると気づかされた。効率化、合理化も重要なことではあるが、もっと自分にとって大切なものは何かということも考えていきたいと思った。


経営者という中で、だいたい会社で事業を持っている方が多かったが、その中でハンコというジャンルでの方のお話はとても貴重だった。まずは目標があること。それがブレなければ叶うという本日のお話は私自身の今後にとても生きる話でした。自分も起業という難しい道に挑戦するが、諦めずに頑張りたいと改めて感じた。


講義ありがとうございました。事前の動画でも感じましたが、やはりあらためてお話を聞いて、職人さんと言うもののこだわりやかっこよさ、そして一般人からすると少し生きづらさ、でもそれを上回る愛がとても感じられました。またはんこを作るといっても時代に合わせて、少しずつ商売として成立するように変わったことと変えてはならないことのようなこだわりが感じられたとても面白かったです。私もいつか子供ができたら水嶋さんのはんこをプレゼントしてあげたいと思いました。


サインとハンコを比べるのはナンセンスと聞いて、たしかに全く別の特徴を持っていると思いました。サインは一見便利に見えて、その場で本人がする必要が出てきたりと手間がかかるケースも多いというのは新しい知見でした。

嬉しいですね、ご来店お待ちしています!
まだまだあるので数回に分けて紹介をさせてください♪

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