デジタルより紙がわかりやすい理由

少し古い情報ですが、「日経サイエンス2014年4月号」(日経サイエンス社)に「デジタルより紙がわかりやすい理由」という文章が掲載されていました。
以下は内容の抜粋です。

・画面で読むよりも紙の方が理解しやすく記憶に残る場合が多い

・脳は文字を物理的対象として扱い、また文章全体を一種の物理的風景として認知するが、
 画面は全文における位置把握や心理的地図の形成が困難で理解が妨げられるため

・画面は紙に比べて認知的にも肉体的にも読み手に大きな負担を掛ける

・画面だと、スクロール作業や目の疲れから集中力が低下するため、
 集中して内容をはっきり理解するためには紙の方が好まれる

・画面より紙で読んだ方が内容が記憶に残る

・紙の最大の強みは、その「単純さ」にある

デジタルとアナログはこれからも共存していく、その理由はそれぞれに長所短所があり、それぞれに価値があるからです。
重要な文書(契約書など)は、しっかり内容を理解・把握するためにも、紙面に起こすことが重要だと感じます。
紙が存在する以上、意志の担保は必ず必要で、サインか押印かはデジタル化とはまた別の議論となります。

また、デジタル化が全ての国民にとって便利であるとは思えません。
デジタルとアナログの利便性の高い方を利用できるように、国としては選択肢をある程度設けておくことが必要だと思います。
白か黒かでは判断できない、グレーを受け入れる寛容性は政治に一番大切な事ですね。

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