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技術を高める

一級印章彫刻技能士となった2006年から、技術を高める為に毎年挑戦を続けている作品展がある。隔年開催の全国印章技術大競技会、職人日本一を決める全国技能グランプリ、毎年開催で業界最古・印人の登竜門と呼ばれる大印展。
最初の頃は入賞までの道程は果てしなく感じたが2009年に初めて銅賞を受賞、その時の喜びは今も忘れられない。その後も金賞を含めて入賞を続け、2014年には全国印章技術大競技会にて最高栄誉となる特別賞の厚生労働大臣賞を頂く事ができた。受賞をしメディアにも取り上げられると聞こえてくる声は賞賛だけでなく僻み嫉みも少なからず有る。時に自身の栄誉のみを求めていると勘違いされる事も多いので、必ず「これは本番の為の練習、全てはお客様の為です」と言う言葉を伝える。
技術研鑽は終わりのない道で昨日よりも今日、今日よりも明日を永遠に繰り返す。また仕上がりの美しさだけでなく、一分一秒でも早く彫る・・・それが実用印を彫刻する職人の目指す所。その進んでいる方向が正しいか否か、また独りよがりとなっていないか、作品展で全国的にも著名な先生方に作品を評価して頂く事で確認をする。作品展に出品する、それは即ち自分の彫った印を先生方だけでなく日本中の同業に観られると言う事で、本音を言えば職人にとって避けたい道。しかし技術を高める為には避けては通れない道ならば、厳しい評価も自己の糧にして終わりない道を歩み続ける。
技術を高める、全てはお客様に最高のはんこをお届けする、その為に。

shigoto97

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