特選象牙 盛金丹(民生作)

特選象牙 盛金丹(民生作)

(H-01)

丸18mm 丈60mm
彫刻:姓名
ケース: 金工象嵌(松)

『特選象牙』
象牙は堅牢で耐久性がある最上級の印材で、手に良くなじみ鮮明に捺印ができます。
その品質には非常に大きな差があり、きめ細かな良質な物から印材として使われない低品質な物まであります。
東曜印房の特選象牙はそのほとんどが一点物、現在では手に入らない様な印材ばかりです。
明治42年の創業以来、代々にわたり当店が仕入れた芸術作品のような象牙は一見の価値があります。

『象嵌』
象嵌(ぞうがん)は工芸技法のひとつで、 象は「かたどる」、嵌は「はめる」と言う意味があります。
一つの素材に異質の素材を嵌め込むと言う技術で、印章への象嵌は印材本体に丹を施します。
また象嵌とともに印材に直に彫り込まれた絵模様等もあり、芸術作品として見飽きることがありません。

『金丹』
丹はあたり(さぐり)の一種で、印を正位置に捺しやすい様に印章の前面に金属を嵌めたものです。
丹と言えば純銀の銀丹が一般的ですが、金丹は純金(24K)が使用されています。
金丹は接着剤は一切使わず象牙で金丹を挟み込む形状となっています。
温度で膨張等で象牙と金が互いに支えあう特性を理解した、象嵌士の緻密な計算と技術により作られています。

『盛金丹』
盛金丹は純金を通常の金丹の数倍も贅沢に使用した豪華なものです。
捺印時に指で触れると盛り上がった丹が非常に良い感触です。

『民生作』
伝説の象嵌師と呼ばれる民生(みんせい)こと故山崎民生氏が丹を施した逸品。
象牙象嵌師の中でも特に有名であり、文化功労者として表彰されています。
作品の特徴は象牙に純金の金丹が嵌め込まれ、側款として民生の銘と朱花押が彫刻されています。
未彫刻の象牙印材は数が少なく、その希少性から幻の印材と呼ばれ珍重されています。

『専用印章ケース』
一点物の印材には一本々合わせてケースが作られています。
すべて職人による手作りで、現代にはない非常に凝った作り込みがされています。
経年による色の変化などもありますがオリジナルを大切に保存しております。

『牙蓋』
印章ケースの朱肉が入っている部分を落し(おとし)、蓋を落し蓋と呼び、通常はプラスチック製です。
このケースは象牙の落し蓋で通称、牙蓋(げぶた)と呼ばれ、現在では製造されていない逸品です。
また落しには黒水牛が使用され、朱肉が入る事で朱が引立ちます。

在庫状態 : 在庫わずかにあり
¥580,000(税別)

( 税込¥638,000 )

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