学生からの声(2)

昨年、ご縁がありまして神奈川大学・経営学部でキャリアモデル形成と言う講義を行いました。
生まれてから現在までの道程、商人(経営)と職人(ものづくり)の魅力について、
文字・漢字・印章についての話を実際の仕事を紹介しながらお話ししました。
またこちらから課題を与える事も出来たので、下記の様な文章で考えてもらいました。

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「理想的な意思決定(意思表現)の方法」

今、社会は押印(はんこを押す行為)が無くなって行く方向に流れています。
行政手続き上の無駄な押印を見直す事が「脱はんこ」「押印廃止」という言葉となり、
合理性やデジタル化を目指す政府の主導で、今後は地方行政の現場でも行われていきます。

はんこを押す、という行為は古くから意思決定の方法でした。
成人を迎え社会に出ると、様々な意思決定の場面が登場します。
それでは皆さんにとって理想的な意思決定の方法は何か、考えてみてください。

既に行った事のある意思決定を振り返ってみても良いですし、
はんこに捉われずに様々な場面を想定して考えてみてください。

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僕の講義を聞いた上での課題だったので、皆さん「はんこ擁護」になってしまうかと心配でしたが、
そんな事は全くなくバッサリと「無駄!」と切り捨てて下さいました(笑)
その上で無駄ではない大切な押印の意味する事や、合理化だけで物事を図り決める危険性など、
しっかりと肌で理解して下さったと感じました。

アナログもデジタルも選択肢です。
合理化の元に意思決定の選択肢を無くす事、あるいは狭める事。
それは意思決定の重要性を軽んじる一歩に繋がるのではないでしょうか?

人生に一回、二回三回あるか解らないような大切な意思決定。
そんな人生の岐路、従来通りの意思決定で一体どんな不満があるのでしょう。
時には二歩進み一歩下がる、想像よりも多くの時間を費やすかも知れません。
しかし大切な意思決定はそうあるべきだとは思えませんか?

今回、まだ重要な意思決定を体験していない学生さんの声を聴いて感じた事があります。
それは「改革を進めている方々は重要な意思決定に慣れてしまっている」のではないでしょうか。
デジタルが得意な方・疎い方だけでなく、年齢や経験についてもしっかりと考えて、
意思決定の選択肢を考えるべきだと思います。
実印は残し認印は無くす、そんな簡単な線引きでは見落とす事はたくさんあります。

大学から講義を聴講しての感想や考察を頂きました。
是非皆さんにも読んで頂きたいのでシェアさせて下さい。


菅総理がデジタル化を進める政策を出している中、はんこ屋さんはどうなるのか気になる所だったので、本日の講義を聞いて様々な対応策を聞くことができ、自分自身の考えが浅かったと反省しました。


ハンコの文化に対して、効率性や合理性を求めるのは違うと思う。水嶋さんが仰ったように、効率性や合理性を求めるなら、入学式や卒業式、入社式などいらないと思う。効率性や合理性のなかに測れないものが私たちのなかにあるため、現在もそのような通例儀式があるのではないかと考える。私も、中学卒業時に頂いたハンコしかないので、機会があれば水嶋さんのところでハンコを作って頂きたいです。


今回水嶋さんの講義を聴講してみて、あらためてキャリアを形成していく上ではどんな物事にも価値があるという事が分かった。水嶋さんも仰っていたが、25歳くらいでそれに気づき、今に至るということを聞くと、仕事などの価値に気づき、受け入れ、心に素直になることがいい仕事に巡り合えるのではないかと感じたし、なによりやりたい事をするべきナノだなと感じた。


本日の講義を聞いて、判子の使い方についてより考えさせられたと思いました。
私自身来年から社会人になるにあたり、自分の意思で決定することが多くなると思います。また、地域活動も行っていて、さまざまなことに取り組み交流を深めているのが印象深かったです。


今日の講義で水嶋さんが職人の道を選んだ成り行きや、自分のしたかった仕事が今になっても思っていたら結果的にそれに近しいことができているという、今後自分のキャリアを考えていく上で楽しみになれるような考え方や経験が聞けてとても心が軽くなりました。自分はしたいことがある程度固まっていて色々まさに挑戦しているところなので改めて頑張ろうと思いました。

まだまだあるので今後も紹介をさせて頂きますね♪

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