紙に対する信頼

文具・紙製品・事務機器・オフィス家具等の業界誌、月間文具。
2021年4月号の社説は「紙に対する信頼」と言う見出しでした。
文章を一部抜粋し紹介致します。

日本においては、古来より企業間だけでなく個人間であっても、紙に書かれた文章に対して署名・捺印されたものに“信”を感じる文化が根付いています。
書類に直接書く行為、捺す行為、それぞれ自分が行動しているわけで、だからこそ紙に、署名・捺印をすることが“信”に足るものと認められています。
デジタルの世界において、タッチ一回、クリック一回で、同様のことができるようになっても、一番最初のところでは、お互いの“信”を感じる行動が必要になります。
互いに同じものを残すことで“信”を永きにわたるものにする為にも、利便性・スピードだけではない、“一手間を敢えてかける”ことが大切です。

どのような契約も人と人の約束事である以上、合理性だけでは図れないと思います。
それなのにコロナ禍と言う追い風の元で全てを合理性の元でデジタルに振っている・・・その様に感じてなりません。
私たちの生活や人生は「合理か、非合理か」ですべてを図って良いのでしょうか。
大切な事だからこそ非常事態である今でなく、平常時にしっかりと議論して頂きたいですね。

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